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家族経営の零細企業の正社員は、婦人服の販売が仕事内容でした。
倉庫で値札をつけて入荷される婦人服(主に30代以降向け)の品だしや陳列、定期的な商品ディスプレイの変更作業、販売、また購入されたパンツやジャケットのお直しがは必要なものを預り、針子さんの自宅まで届け、出来上がりをまた取りにいきます。
またイベントの準備や顧客管理、DMの準備、一日の売り上げの計算、夜間金庫へ売上金を預けるなど。ほぼ一人で、休憩時間と遅出の時の午前中のみ店長がきて交代してくれます。早出(10:00~18:00)と遅出(12:00~21:00)の勤務で休みは1ヶ月で5日。事前に申告して休みを取ります。
デメリットは、体調を崩すことが出来ない!崩しても心配ではなく、怒られるだけ…
家族経営(私は他人で、雇用されてる)で、私は放置状態でした。体調が急に悪くなっても、交代に来てくれる店長は倉庫にいて、私のいる店までは車で20分程かかる距離にあり、直ぐには対応できません。テナントなので店に鍵をかけることもできず、ある時ひどく気分が悪くなり店長に電話してこちらに向かってもらっていましたが、20分はかかっていました。堪えきれずレジの裏に隠れて繰り返し嘔吐。だんだん意識が薄れてきた頃に店長到着…。その後病院に運んでもらいましたが、体調が戻ったら体調管理を怠るなと叱られました。
また別の時、閉店後に一日の売り上げの計算をしていたらどうしても二万円ほど合わず、焦って『どうしよう~』と半泣きになり、店長に電話したけどなかなか電話に出ず、30分程して店長が折り返し電話してきたので、売上金が二万円合わないと伝えると、店長が『ごめん、ごめん。今パチンコに来てる。二万円持って。』と(怒) 。店長は社長の息子で、いくら次期社長だとしても店のお金に手をつけるなんて…。
一番の不満は、家族経営がずさんだったこと!仕事もしないのに、お店のお金に手をつけていて最悪!
家族経営のずさんさを垣間見たなと思いました。後で知ったのですが、店長は高校生くらいの時から店のお金を度々くすねていたらしいです。従業員に体調管理を怠るなと叱れる立場かよ?と猛烈に腹が立ちました。いくら従業員だからと言っても、私が遅くまで働いて、売上金が合わずに半泣きになっているのにパチンコなんて!しかも、ヘラヘラ笑いながら『ごめん、ごめん』て!ごめんじゃねーよ(怒)…。 その後も売上金をくすねては、昼間から競馬や競輪にも行っていたようです。
当時20歳の私が働いてる時間にギャンブルに勤しんでいる店長(35歳、妻と二人の男の子の父親)を見て、正直、尊敬なんてできなかったです。そんな息子をのさばらせ甘やかして育ててきた社長や社長婦人にも腹が立ちました。安い給料でほとんど昇給もなく四年程働きましたが、あまりにも色々仕事を押し付けてくるので辞めました。労働力と給料が見合っていない!そのくせ自画自賛が酷く、自分を男前だと勘違いしていました…。
向かいのテナントの子と仲良くなって、その子の家でそのテナントの従業員や社長とうちの店の店長と飲み会をしましたが、店長がべろんべろんになってしまい、皆で雑魚寝することになって、私は当時付き合ってた彼に迎えにきてもらい帰りましたが、翌日そのテナントの子が朝起きたら店長が寝ゲロを吐いていて、掃除が大変だったと言っていました。あれだけ酷い上司は後にも先にもいなかったです。仕事を辞めて数年後にその店は潰れたそうです。ざまぁみろ!