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日立での営業は、製造メーカーの小売、卸売ルート営業がメインの仕事でした。
新規開拓営業、案件型営業、ルート営業の3種類をしており、主にルート営業をしていました。すでに契約を結んでいる既存顧客に対して定期的な訪問、新規提案、新商品などの紹介をし、顧客あたりの売上単価を向上させると言った業務内容です。 私がやっていたのは、自社の製造メーカーの小売、卸売のためルート営業をしていました。
具体的な商品は電動工具とそれらに関連した板金製品、空調機、大型の電気製品を取り扱っていました。新規開拓営業とは違うので、顧客とのアポイントを取るなどは特になく、ある意味自由に活動することができます。もしくは、電話での注文を受けたついでに営業もするといった感じです。
デメリットは、連絡方法が電話やFAXだったため、注文ミスがしやすい状態だったこと
某大手メーカーのため、取り扱う製品が非常に多いと大変な業種だと思います。自身の専門ではない他の商品についても、答えられるようにならなければなりませんでした。既存の顧客なので、かつて上司が営業していた時に販売したところに行くと、20年以上前の旧型製品について対応することも珍しくありませんでした。ご年配の方も多く、偏見のある言い方かもしれませんが、気が短い人が大多数だった記憶があります。
また、勤めていた先が田舎だったので、連絡方法は電話FAXでした。非常に聞き取りづらいことも多く、注文ミスがしやすい状態でした。ネットでやりとりや注文できるようにするシステムが無い場合だと時間がかかります。長い付き合いのある顧客のほとんどが遠方(30Km離れた工場など)で移動手段はすべて車であったことも、田舎のルート営業ならではでした。
一番の不満は、田舎での仕事だったこと!すべての物が古く、スペックが悪く、非効率な方法しかなかった!
私の場合、先輩が現場関係で特にお付き合いさせていただいている顧客が多かったために、土方の特有な恐怖に参って、いつも精神的に疲弊していました。相手からすると、従来の仕入れ先である認識のため、新人の私では知るよしもないことを聞いてくることがほとんどでした。そのたびに「日を改めて後日お答えさせていただきます」と言うしかなく、相手からは仕事ができない奴だから、担当を戻せと言われることが多かったです。
最大の難点は田舎であったことです。今時、電話FAXで注文はどうなんだと思い、当時の私はネット注文できるようにするといいのではないかと提案しました。しかし、顧客のほとんどが40代後半以上の世代であったため、普及しないのと顧客のやりやすい方法が第一だということで却下されました。商品を調べる際にもPCが古く(Windows XP)もの凄くスペックの悪いものを長く使っており、起動が遅いのは当たり前でした。商品の在庫などを調べるのも10年以上前から使っているような使いづらいアプリケーションで、データベースの更新がされていないためか検索しても出てこない商品もあり、非常に非効率な方法で営業をしていたなと今では思います。