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SEは社内システムの開発をすることが仕事内容でした。
社内システムの開発を行っていました。社内の書類の手続きや在庫管理方法などについて書類のやり取りではなく、PC上で行えるようにシステムを作り上げる仕事をしていました。現在の業務フローなどの確認やユーザーの要望を聞き、どのようなシステムがいいのかを考えて設計書を作り、プログラムを組み上げ、テストを行うというのが私の主な作業でした。
業務は一人で行うのではなく3~5人くらいのチームを作り、チームリーダーやその上の課長や部長などから指示を貰いながら行うということが多かったです。また、時には作り上げたシステムの修正や追加の要望などに対応するなど、アフターサービスも行っていました。
デメリットは、言われた通りに作らないといけない暗黙のルールがあること
基本的には、どのようなシステムがいいのかを提案する立場にあるのですが、実際は言われたとおりに作らなければならないという暗黙のルールがあります。そのため、私たちがどれだけ「こっちの方が良いですよ」と伝えたとしても、ユーザーや上司が首を縦に振ることはありません。そのためフラストレーションがたまりやすいです。
また、システムの開発中に急に仕様変更を依頼されたり、とても短い納期で納品することを求められたりもするため残業が多く、体や精神が休まることが少なかったです。またユーザーがシステム開発に対してのイメージを全く持っていないため、具体的な説明をしても理解してもらえることは少なかったです。
一番の不満は、無理な納期だったこと!多くの残業で疲労困憊だった!
その時は、とてもイライラしていることが多かったです。しかし、同じチームのメンバーもきつい状況だったため、愚痴を言える機会が少なく、フラストレーションがたまっていく一方でした。 どう考えても、無理な納期や仕様変更など指示されたときなどは、上司やチームリーダーに食い下がることもありましたが、理解はするものの状況を変えてもらえるようなことはなかったため、悲しい気持ちとやるせない気持ちを持ちながら残業をしていました。
「システムエンジニアと聞くとおしゃれな雰囲気があると思っていましたが、実際はただの御用聞き。言われたとおりのモノを作るだけで、結局は工場のライン作業と同じではないか?」と悶々としていたことを覚えています。 私としては、システム開発について、IT企業の社員のみならず、取引や開発を依頼する企業の方たちにも理解を深めてほしいと思っています。
無理な納期や仕様変更、不当な値下げ依頼や、取引継続を盾にした脅しめいた依頼など、まだまだ現状を知らない人が多いのが現実です。少しでもITに興味を持ったり、利用したいという思いがあったりするのならば、システム開発はどのようなものなのか情報を集めてから、業務を依頼してほしいと思っています。