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銀行の営業は、地区の顧客を回り、金融にまつわるサービスを提供することが仕事でした。
銀行の渉外担当として、カブで担当の地区の顧客を回り、集金から両替、為替に融資相談まで、金融にまつわるサービスを提供する仕事をしていました。主な取引先は地域の商店街などで、ご商売をされている方がメインでした。
ご商売をされていると、運転資金や設備資金の需要が出てくるので、そういったタイミングで顧客からご相談を頂き、なるべく良い条件で融資が出来るように審査の方々と交渉をしていくのも、担当者としての腕の見せ所でした。その融資がうまくいくと、今度は個人の預金やローンの相談も出てきます。そのような形でお金をうまく回していくサポートをする仕事をさせて頂いていました。
デメリットは、精神的ストレスがたまりやすいこと!
とにかく人様のお金を預かったり、年収などを聞き出して融資が出来るかどうかをアシストする仕事なので、プレッシャーは半端なくありました。体力的には全く問題なく働けるのですが、精神的にはだいぶストレスのたまりやすい仕事であると言えます。
融資もうまくいけば感謝されるのですが、残念ながら融資を担当のお客様に出来なかった時には、お客様によっては怒って機嫌を悪くされる方もいらっしゃるので、その時は担当者としても責任を感じ、一緒に落ち込んでしまいます。顧客のお金に対する責任を請け負う形になるので精神的にタフでないと、この仕事は難しいです。
一番の不満は、本当に困っている人への融資がなかなか出来ないこと!困っている人を救える地域貢献企業とは言えない!
銀行員というものは、いかにして優良な顧客に対して、たくさんお金を借りて頂くかによって、自分たちの給料が良くなるかが決まるので、とにかく融資に対するノルマが凄かったです。表向きは地域の為に貢献をしていますと唱ってはいるものの、本当にお金が無くて困っている人には、なかなか審査が厳しくてスムーズに貸し出しが出来ずに、逆に儲かってお金に余裕がある人が、必要のない資金を銀行側から頼まれて、貸し出されている状況を良く見受けられます。これでは本当に困っている人を救えるのか、今から発展していくであろう企業さんに対する先見の目は無いのかと疑問に思う事が多々ありました。むやみやたらに誰にでも貸し出すのはもちろんよくないのですが、そこら辺の矛盾がいまいち理解できませんでした。
優良な顧客からたくさんの預金をお預かりしても、上司からはなかなか評価されず、それよりも融資をどんどんしろと圧力を掛けられ、それが精神的にプレッシャーで非常に追い詰められた時期もありました。無理に貸し出すのではなく、必要な時に必要なだけ、最適な貸し出しをするのが本来の銀行のあり方ではないのかと思います。自分たちの利益の為に無理な融資をする銀行は、本当の地域貢献企業とは言えないと思います。