目次
工場の生産管理の仕事は、営業から発注された商品が、納期通り仕上がるのか、トラブルがないか、確認し、営業に渡すことが主な内容でした。
営業から発注された商品が、納期通りに仕上がるか、またその生産工程中にトラブルがないかを確認して、商品仕上がり後に検品して、発送できる状態までにしてから営業に渡します。また、クレームとして戻ってきた商品の確認と対応、場合によっては得意先まで行って謝罪するなど、製品の生産から出来上がり、納品後のフォローなどが仕事です。
また、仙台・名古屋・大阪に支店を持っており、生産能力のない支店の生産も請け負っていたので、直に打ち合わせできない中で、電話連絡しながら納期交渉や製品加工の質問などに答えていました。実際に生産作業するのは、パートさんなので、コミュニケーションをとりつつ、注意するときは注意して、人を動かしていました。
デメリットは、ベテラン選手のパートさんが多いこと!指示を聞いてくれない!
ここの会社の悪いところは、パートさんに頭が上がらないところ。なぜかというと、特に工場で働くパートさんはベテラン選手がとても多いのです。短い人でも5年くらい、一番長い人で22~23年の勤続年数の人がいました。私が勤務していた時のパートさんの半分がおばあちゃん世代、もう半分がアラフォー世代でした。特におばあちゃん世代の方々がまぁ言うことを聞かないのです。「あたしゃ長年この仕事をしてるんだから、こんなの少し遅れてもいいんだよっ!」と言って、勝手に納期を伸ばしてしまします。
また、長年の経験が染みついてしまっているために、営業からの生産指示書をよく読まず、指示通りに加工しないで失敗するという事も多々ありました。こういうやり直し作業も私の仕事でしたので、自分の仕事に手が付けられずに1日が終わることもありました。こういうベテランの緩慢な勤務態度が、この工場の悪いところでした。
一番の不満は、営業マンからターゲットにされて、怒られすぎた…
パートさんは「失敗してもアイツが何とかしてくれる」という風潮になってしまったので、一時期はミスが連発するときがありました。また、そのミスに気が付かず検品も通り、納品後に発覚して、全てを当日中にやり直すという事も横行した時期もあったために、さすがにキレて「もうミスするの禁止だからね!気合い入れて作業してよ!」と一喝したことがありました。
しかし、こんな若造(当時20代後半)が叫んだところで効果があるのはその日だけ。また翌日には別のクレーム品が返ってきて、当たり前のようにやり直しをさせられました。1回、一人の営業マンが担当する商品が、4件分クレームとして戻ってきた日があって、めちゃくちゃ怒られました。クレームがあった時の営業からの怒りの矛先にされるのも私。なぜなら、私の上司=工場長は、その道10年の中堅選手で肩書は課長。営業マンのほとんどが、勤続5~7年のいわば「後輩」で平社員ばかりなので、入社歴わずかでさらに年下の私が恰好のターゲットとなったわけです。「お前これ、どうしてくれるんだよ!」とすごみを入れて恫喝されることもありました。
さすがに見かねた工場長が営業に申し出て、クレームがあった場合はまず工場長のところにそのクレーム対象品を持ってくる流れを作ってくれましたが、やり直し作業そのものは手伝ってくれたりしませんでしたので、クレーム対応で深夜まで作業が及ぶこともありました。仕事の繁忙期(4月~8月)は工場社員に対して、夜10時まで残業代が出るのでラッキーでしたが、閑散期は全く残業代が出ませんでした。こういったクレーム品って、大概閑散期に戻ってくることが多かったので、夜遅くまで賃金無しの状態でクレーム対応というのは辛かったですね。