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矯正施設は、入所者の面接や課題設定、支援をすることが主な仕事です。
施設入所者に対する面接、入所者に対する課題、別プログラムの講師施設退所時の支援などが主な仕事です。入所時の面接は週に1~2人の新規入所者の面接をします。その面接を通して、人となりの理解から、個別の課題について調査をする感じです。
入所に至る経緯や入所についての本人の心情などの把握、また退所を見据えて入所期間中にどう過ごすか、退所以降のリスクなどの把握も行い、入所が今後の生活また人生により良い機会となるように見極めることから始まります。抽象的かもしれませんが、限られた期間の中で何ができるか、しなければならないことは何か優先順位を立てつつ、個別の状況とすり合わせをしながらベストを尽くすということです。
デメリットは、対人援助のため、これという答えが出ない!
施設に入所しているので、対象は『人』です。一般的にはあまり馴染みのない施設ではありますが、対人援助をするに当たって、ベストを尽くすのはもちろんですが、その『ベスト』とはあくまでも支援者が対象者に支援する上でベストと思われる、最善策であることがほとんどではないでしょうか。
ましてや、色んな制限や事情を加味するとかなり選択肢も狭まります。そんな事情に支援者としてぶつかり、折り合いをつけなければならないことが幾度とありました。対人援助のデメリットをあえて言うなら『答えがない』です。
一番の不満は、支援の手立てを考える際に、ゴールがそれぞれ違うとき!少し面倒…
不満もデメリット同様、単純には答えられないです。支援を受ける人がさまざまに違いがあるように、支援をする人もさまざまです。例えば、ゴールが同じでも、そこに辿り着く道のり、手段はさまざまなのです。それを前提に考えると、支援を受ける人×支援をする人の分だけ道はあり、どちらかが複数になれば、その数だけ増えます。例えば、八方塞がりの状況であれば、自分以外の意見や考えは有り難い助け船として受け止めることができます。
でも、そんな時ばかりではなく、多くの場合は、ゴールを目指す道がいくつもあったとして、優先されることが好ましい道はいくつかに絞れる場合が大半です。厄介なのはそんな時です。それぞれに持論を持った専門職があつまり、立場の違いを譲らずに最善の策について議論が始まると終始がつきません。ゴールが、同じはずなのに立場が違うと捉え方や言い分がそれぞれに違い、お互い譲れない場合に出くわすことが避けられないのです。みんな大人だし、ゴールが、同じである共通認識があるにもそんなことが時として起こります。そんな時、ちょっぴり面倒に感じます。建設的な議論だし、対象者のあらゆる側面から検討したことであり、対立しているようで互いに認めあってはいるのですが‥。不満と言っても、有り難いことで不満のうちに入らないかもしれません。