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塾講師の仕事内容は、難関の高校などの授業を担当していくことでした!
難関国私立高校や公立高校(日比谷高校や県立千葉、県立浦和高校)などの授業(主に英語と社会、ピンチヒッターで理科・国語・数学)を夕方以降は担当していました。 その時間になるまでは、時間の研修準備、模試や教材の作成、生徒の模試結果の分析、勧誘の電話掛け、保護者面談、教材整理、使用する教室の調整、専任講師用の研修参加をよくしていました。
時期によっては、受験体験記の加筆修正等の編集、保護者説明会での司会進行、高校の説明会の参加、早朝の入試応援、同業他社の調査・分析をしていました。 生徒が多く受験する高校の入試に関しては、生徒たちの最寄り駅から高校まで引率もします。 自分の家から集合駅まで近いとも限らず、始発で間に合わない時には泊りになります。
デメリットは、自分の担当分野ではない分野も穴埋めで担当になることがあること!
自分が国立大学受験経験があるため、中学生相手なら5教科担当できますが、基本は文系担当です(採用の時も文系という話でした)。 ですが、体調不良などで理系の講師が倒れると、他の理系の講師で穴埋めが出来ない時も多く、そういう時に週休を潰して呼ばれることになります。 公立高校レベルならともかく、早慶レベルだと相当準備しないと歯が立ちませんし、準備にしてもギリギリに呼ばれて3時間の授業をするのに2時間も準備に充てられないなど、しょっちゅうでした。
時に季節講習の研修で社会の準備をさせられ(講習中の担当科目)、いざ開講となると途端に理科にチェンジとなり、研修準備が無駄になったり、新しく授業の準備をする必要もありました。 宿泊費は自腹でした。
一番の不満は、休みがしっかりともらえず、さらに、遠い場所に派遣されてばかりだったこと。片道2時間はザラだった…
オールマイティーにできるからといっても、普段担当していない教科に関しては準備が絶対に必要です。 付け焼刃の授業を受けさせられる生徒たちだって可哀想です。 塾の命は授業だと言っていいと思います。 子どもの頃、授業中に詰まったり、素で間違えたりする学校教師を目の前にして「あ~あ…」と思ったことがある人だって多いと思います。 幸い、理系科目の授業中にそのようなことになったことはありませんが、一歩間違えれば起こりえます。
私自身の評判はもとより、教室や学習塾自体のブランドにも傷がつくのが分かっていないのでしょうか。 しかも、講師の「専門性が高い」ことを売りにしているので、普段私が見ている生徒たちではなく、非常に遠方の教室に派遣されることがほとんどです。 片道2時間とかザラです。 なんの嫌がらせなのかと思います。 そしてなくなった週休はどこかで補填されることもありません。 せいぜい半休を取っていいと言われるくらいですが、授業90分前には教室に到着していることが前提なので、しっかりと半休が取れたことはありません。
予定が何度も潰れました。 他の人にだって、できるようにしてほしいと何回思ったかわかりません。 研修にしたって、最初から担当科目をしっかりと振り分けておいてほしいです。 他の人に比べて、結局倍の時間をかけることになるわけです。 その分、英語(これは常に授業担当しています)の準備に時間が割けるし、帰宅後の自分の時間だってもっと持てたはずです。 引率の時の宿泊は、宿泊費が出ない以上、表面上禁止されていました。 ですが、家から1時間かかる集合場所に、始発から2本目の電車に間に合うように到着するようにするにはどうしたらよかったんでしょうね。 相談しても「なんとかしろ」としか言わないし。