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老人ホームでの介護士は、施設に住んでいる入居者のお世話などが主な仕事内容です。
老人ホームなどの施設で、そこに住んでいるお年寄り(入居者)の身の回りのお世話などです。掃除やご飯の準備、洗濯などの普通の家事のようなことから、一人で着替えたり、移動したり、歯磨きや顔を洗ったり、トイレに行ったり、食事をしたり出来ない入居者様の身の回りの介助をします。
体調が優れない方や病気を患っている方もいるので、看護師と連携を取ってそのような方の看病などもします。それ以外にも日頃の入居者様のご様子や体調などを記録したり、書類作成などもあります。入居者様に楽しみを提供するために行事やレクリエーションの企画や立案、準備などもあります。
デメリットは、入居者の糞便始末をしなくてはいけないこと!
介護と言うと大変そうというイメージがつきものですが、実際に楽な仕事ではないと思います。その会社や上司にもよりますが、基本的にやはり糞便の始末は介護をやる上で、どうしてもやらなければなりません。そのようなことが無理という方は、介護は出来ないと思います。
それ以外にも、認知症で暴れるお年寄りも居ますし、介助を拒絶し噛みつかれたり、引っかかれたり、暴言を吐かれたりセクハラされたりもします。介護士からすると、お年寄りは大事なお客様に当たるわけですから、無下には出来ず、我慢しなくてはならないことが多々あります。他には、業務時間外のサービス残業が多いです。
一番の不満は、老人は守ってもらえるが、介護士の職員は守られない!怪我をしても、クレームをいれられても、対応しなくてはいけない現実…
まず基本的に、介護現場は人手が足りないです。2~30人の入居者様のお世話を一人でやらなければなりません。中には手のかからない方もいますが、認知症で五分おきに同じ話を繰り返したり、五分おきにトイレに行きたいとおっしゃったりするる方もいます。そのような方の対応をしていると、複数人の入居者様の呼び出し(コール)がかぶることも多々あります。皆様が待っていてくれれば、順番にお手伝いするのですが、認知症などで理解力がない方だと、職員を待たずに一人で歩き、転んで大怪我をすることもあります。一人で歩いたり動いたりするのが危ない方もかなりいます。
実際問題、職員一人ではどうしようもできません。上司に「職員を増やして欲しい」と言っても、規定の人数はいるから…などと言われ、職員が補充されることはほとんどありません。しかし、ちゃんと入居者様を見守って、怪我がないように。と言われても、本当に無理があります。入居者の家族によっては、ゲガさせられた!訴えてやる!や、どうしてちゃんと見ていてくれないのですか?!などというモンスターペアレントもいます。お客様なので、こちらは謝るしかないのですが、介護業界は本当に理不尽なことが多いです。入居者様に殴られて怪我をした人や、引っかかれたり噛みつかれたりして怪我をしている職員も多々見てきました。介護業界では職員が守られることは少ないように思います。制度や業界全体が変わらないと、介護は変わらないと思います。