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社長秘書は、社長を迎えに行き、スケジュールを確認していくことが始まりの仕事でした。
朝は社長を車で迎えに行き、事務所に着いてからは社長にコーヒーを淹れ、その日1日のスケジュールの確認をしました。日常業務としては、社長の関係各社への挨拶回り・営業に同行する合間に電話の応対や関係各社への連絡、いただいた名刺を入力する形での名簿管理、祝電や弔電等の手紙を作成・発送、社長の今後のスケジュールの組み立てといった事務作業を行いました。
また、すきま時間には経理の入力作業や従業員への指導、事務所内の整理整頓も行っていました。夕方には社長を家まで送って行き、事務所に戻って社長のスケジュールと自分のスケジュールとを照らし合わせて確認作業をしました。
デメリットは、気が休まることがないこと!
まず、秘書は私の他にもう一人いたのですが、その方があまり仕事がよくできない方で、備品や書類をなくしたり、事務処理も遅く、人を待たせたりするような方だったので、私が気を回して尻拭いをしなければならず、非常にストレスがたまりました。社長は字がとても汚い人だったので、書類をもらっても解読ができず何度も聞き直したことがあります。
また、社長はとてもせっかちな人だったので、車での送迎でまだ車が停まっていないにもかかわらずドアを開けようとしたりして、こちらが気を使わなけれなならず、気が休まることがありませんでした。
一番の不満は、もう1人の仕事が出来ない秘書!仕事が出来ないくせに、人のことを下に見る!
なぜ、いつもいつも私がもう一人の秘書の尻拭いをしなければならないのか、それなのに給料は同じだなんて全く納得できませんでした。また、もう一人の秘書は、年上の男性だったのですが、どことなく女性を下に見ている節があって、言葉の端々にそういう雰囲気を感じる時にすごく腹が立ちました。社長にも不満を伝えたことはありますが、仕事が忙しすぎてあまり対応してもらえず、社長自身も割と温和な性格の方だったので、「まあまあ」という感じでいなされてしまいました。
秘書の失敗は結局は社長本人に返ってくるものですが、もう一人の秘書はどこまで意識して仕事をしているのか分からない、むしろ何にも考えてないんじゃないかと思いました。何度も業務改善を目指して話し合いを重ねてきましたが、そういう状況が変わらぬまま年月が経ち、だんだん不満が募ってしまい、結局は自分が諦めてしまったというか、さじを投げてしまった形で退職することになりました。より、よくなればと一生懸命働いてきたつもりですが、結局は適当な感じの事なかれ主義の人の方がうまくやっていけるのかと思うと、やるせなさがこみ上げてきます。でも、自分のやり方が間違っていたとは思っていませんし、後悔はしていません。