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税理士補助職員の仕事は、担当のお客さんを訪問し、会計帳簿の確認などを行うこと!
担当顧客を任されて巡回監査・決算業務他、お客様が求める内容で自分が出来ることは何でもやりました。 巡回監査では、月に一度お客様(法人・個人など)のもとへ訪問し、会計帳簿の確認や作成代行、決算に向けての段取りなどを中心に行います。
また、経営者の信頼を得るために色々な話を材料にコミュニケーションをとる事が求められます。決算業務では、原則的に間違いは許されない業務となりますので何度も税理士へ確認を取ったり、自分自身で調べたりの連続です。提出までには上司や税理士の決済がありますので、スムーズに業務を進めるためには社内のコミュニケーションも大切になります。
デメリットは、多くの担当顧客が多いこと!サービス残業当たり前…
従業員一名に対しての担当顧客数が異常に多く設定されており、少しでもイレギュラーが起きてしまうと全てのスケジュールを組みなおさなければいけないという状況でした。
また、お客様によって「濃い客(相談事が多く、対応の手間がかかるお客様)」と「楽な客(定期的な決め事だけで終わるお客様)」に分けられるのですが、料金に対しての業務量が比例しておらず、「濃い客」ばかりの担当となってしまうとまさに地獄です。サービス残業は当たり前、プライベートもお客様との時間につぎ込むことも増えてしまい、イレギュラーな相談も多く、成果に結びつけることも難しく、しっかりと考える時間も確保出来ない、最悪の悪循環でした。
一番の不満は、管理職が管理をしっかり行ってくれないこと!激だけ飛ばすのは管理ではない!
お客様の振り分けが「担当者制」となっている為、基本的にはお客様に対しての相談事は自分自身で対応するしかありませんでした。いくつかの業務課に振り分けをされて、課長と呼ばれる管理職はいましたが、仕事を割り振りするわけでもなく、濃い仕事を引き受けてくれるわけでもなく、ただただ失敗をしないように激だけを飛ばしているような管理職です。管理職の立場の方も、自分の担当を持っているので「管理」に対しての時間を確保できていなかったのかなと思います。
また、特殊な業界ですので、新たに社員を募集しても3年程は一人で仕事を進めるだけのスキルは身につきません。新人教育に対しても、教育担当者自身も自分の担当顧客を抱えている職員なので、片手間の教育となっています。その為、しっかりとした新人が育たずに、現場へ駆り出され、失敗し、ストレスに耐え切れずに辞めていく、、、まさに悪循環です。 この悪循環の根幹は、昔ながらの「仕事は教わるものではない」「失敗により仕事を覚える」「失敗を環境のせいにするな」など、現在の若い世代からすると馬鹿げていると感じてしまうような古い思想です。
仕事柄、経営者の方と話をする機会が多いため、色々な経営論に関する情報収集は習慣的に行っていましたが、間違った理解で後輩へ思想を押し付けるような先輩職員が多く在籍していました。 現在は、深刻な「人手不足」により、だいぶ環境は見直されているようですが、思い出すだけでも気分が悪くなるような経験でした。