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工場現場の施工管理は、発行された設計図書に基づき、資材の選定や作業員手配、警察署などへの手続きなど、様々な仕事内容があります!
発注者より発行される設計図書(工事仕様書、図面、積算書その他)に基づき、資材の選定、施工方法の確認や提案、各種作業員手配などのほか、工事に伴う消防や警察署、監督署などへの諸手続きの代行、日々行われる工事打合せ、毎週の工事工程会議などによる工事工程管理、予算管理、設計図書で不明瞭な事案に関しての調査、提案、打合せなどを含め、発注者との打ち合わせなどを行います。設計図に基づいた現場施工図を作成し、発注者の承認を受け、これに基づく現場作業員への施工の指導、管理、安全管理などの工事期間中の品質管理、写真撮影も含む、工事完成までの全般にわたる施工管理業務です。
また、工事完成後の物件や図面、書類などの発注者への引き渡しや取扱説明、引き渡し後のアフターフォローもあります。
デメリットは、毎日残業三昧なこと!
工事期間が長引けば、それだけ経費の消耗が増えるため、ほとんどの場合、工事期間が短いです。このため、工事開始前の事前作業の段階から工事引き渡しまでの全般にわたって、ほとんど毎日の残業が当たり前になっています。
また、工事発注前の設計期間も短いため、設計図の不備が非常に多く、受注後、工事開始前の段階で、これを発注者も含めた施工関係者との打ち合わせで、緊急にフォローしなくてはならないことがほとんどで、ここに係る労力が非常に大きいです。受注段階の設計不備により、受注時に予定しなかった資材、作業が追加になり、予算していなかった施工が必要になることも非常に多いため、利益が予定より減額になる場合が多いです。
一番の不満は、作業が多すぎる事!殺人的な勤務状態だった!
先に述べたとおり、作業に係るボリュームに対し、必要期間が非常に短かったことです。最近では、かなり見直されてきましたが、1990年代までは、毎日6時間以上の残業は当たり前、休日さえ、毎月、第2、第4日曜の二日間休めればよいほうという殺人的な勤務状態でした。毎日「今日はそろそろ帰ろうか。」と声がかかるのが、早くて午後11時、遅ければ徹夜という生活が、工事開始から工事完成まで、少なくとも半年は続くため、ほとんど夢遊病のような状態で勤務していました。
現場作業に関しても、数十種類の専門作業業者が出入りし、それが各々関連付いての作業になるため、これの工程管理もさることながら、関連会社の経費、予算も考慮しながら、人間関係も含めて調整しなければならず、肉体的にも精神的にも、常に追い込まれている状態でした。深夜1時、2時に帰宅して、入浴などを済ませ、布団に入っても、神経が高ぶって、なかなか寝付かれず、眠っても夢の中で仕事に追われ、寝汗びっしょりで早朝4時ころに目覚め、眠られずに仕方なく起きて出勤する、という毎日で、ほとんどノイローゼ状態でした。20歳代の10年間で、少なくとも3回は円形脱毛症になり、体調がよかったという記憶はほとんどありません。これだけやっても、年収は多くて300万円台後半しかなかったです。