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宗教色が強い会社での営業事務は、営業の補助だけではなく、官僚上司のスケジュール確認も仕事内容でした。
私は2年半の期間で、営業所と本社との2区間を経験させていただき、本社では本社内の営業所と総務の経験をさせていただきました。営業所では営業の補助・請求事務・お客様との電話対応・来社いただいたお客様の対応・営業社員の残務処理含めてサポート(朝夕のお茶出しなども含めて)全てを仕事でした。総務では官僚上司のスケジュール確認、上司へのお客様対応など含めて、全ての営業所(全国に5営業所)の総括・監視をします。
私の担当した部門はそれに含めて、各営業所に配置されたパソコンを安全に使うための監視業務も兼ねてました。
デメリットは、異様な仲間意識が強いこと!
宗教企業という会社に初めて入ったので、民間の企業の中でも異様な仲間意識が強く、その信者でない人への風当たり・会話・態度が大変酷いです。
また、私が入社する半年前まで会社内での宗教勧誘が頻繁にされていて、会社への入退社が頻繁だったことを聞きました。私は元接客業で風当たりの強いことには慣れていたので、入社当時は「色の濃い会社だな」と思いました。そういった宗教企業の影響なのかもしれないですが、残業もしっかり付かずサービス残業が多く「残業は仲間のためにして当たり前」という暗黙の了解があり帰宅もしづらかったです。ただ、信者でないものにも長期勤続者には大変甘い会社でした。
一番の不満は、他人任せで、愚痴ばかり言う人ばかりだったこと!ある意味、人生の勉強になった。
入社当初は営業所勤務でした。毎朝同じ方2人から「あの子はいつ辞めるのだ」と目の前で言われるということが半年続きました。「大体の新人は1ヵ月で辞めるのにしぶといね。」と言われたので「私はあなたにお給料をいただいているのではなく、社長にいただいていますので、社長のために頑張っている次第です」と答えたら、その1か月後に本社に移動になりました。私は完全に左遷だと思っていましたが、毎月1度行われる全社会議にて、数多くの社員の方が「今までに無いパターンの栄転だよ」と話しかけてくださいました。苦言をいただいた方にこういう言い方は大変失礼ですが、お金は誰にいただくのか?いただいているのか?も分からない年上の大人のくせに、大きい口だけ開いていても誰一人注意ができない世界に居続けることは怖いことだなと思いました。
その後、本社の営業所異動になりました。そこでは「仕事をしに来たのに、仕事を制限されて仕事を教えて貰えない」という怖い仕打ち(今でいうパワハラ)を受けました。「仕事しないくせに何パソコンに打っているんだか?」と言われたので、「この会社では人が育たないと思います。人を育てて長く勤続しないと会社は大きくならないと思い、次の新人の方に向けたマニュアルを作ってました」と言い返したら、「この会社でマニュアルは作らないルールだ」と言われ、話にならないなと毎日を過ごしていたら、1か月後に本社の総務に異動になりました。その際に総務部長に「この会社を変えてくれる人にようやく出会えた」と全く他人任せな発言をする方々ばかりと仕事ができた2年半は、どの啓発本を読むことや人間関係を学ぶよりも人生の勉強になりました。