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オムライス屋のアルバイトは、ホールがメインの仕事内容です。
一般的なホールのお仕事でした。
具体的には1.お客様を席にご案内。2.ご注文をハンディで取りキッチンに連絡。3.キッチンスタッフがご注文のお料理を作っている間に、セットのドリンクやサラダを提供。お子様にはおもちゃを提供。4.ご注文のお料理が出来上がったらお客様に提供。5.レジにてお会計。
営業時間内でお客様の少ない時間帯は、食器洗い乾燥機で洗い終わったお皿やシルバー類の水滴を清潔なタオルで拭き、棚にしまう作業や空いているテーブル席を拭いて回るなどしていました。オープンとクローズ時にはフロアのモップがけや、壁に飾ってあるディスプレイの埃取りといった掃除もありました。
デメリットは、どんなお客様に対しても、丁寧に接客すること!
価格がリーズナブルなレストランということもあり、来店されるお客様の中にはマナーの良くないお客様もいらっしゃいました。そのようなお客様でも、親切に丁寧に接客しなければならないということが、飲食店ホールのお仕事で最も辛い点ではないでしょうか。
実際に私が目の当たりにしたお客様で、このような方がいらっしゃいました。小学校に上がる前くらいの男の子とお母様とお父様の3人で来店されたご家族。お店に入って来られた時から、お父様のご機嫌はよろしくなかったようで、注文時も乱暴な言葉づかいでご注文を受けました。嫌な思いをしながらも、数分後ご注文のお料理を持っていきました。食べ方もとても汚く、テーブルだけでなく床にまで食材が落ちていました。
お会計の時はお父様がお支払いになられたのですが、お金を投げつけるようにトレーに出され、こちらが差し出したレシートも奪うようにして取っていかれました。こちらに非があったわけでもないのに、あのような態度を取られ、とても不快に感じました。
一番の不満は、お客さんの対応について!お客さんは神様で、店員は奴隷なわけじゃない!何でもしていいわけではない!
日本は昔から「お客様は神様」という考えがありますが「お金を払っているのだから店員には何をしてもいい」とういうわけではないと思います。店員も人間ですので、嫌なことをされると不快に感じるのは自然なことだと思います。
店員側も、自分が何をしたわけでもないのにお客様に一方的に罵られたり、威圧的な態度を取られると、その人に対して不安や恐怖といった感情が芽生え、丁寧に接客することがかえって難しくなるのではと思います。実際に私も、あのようなお客様に出会い恐怖を覚えましたし、なぜ自分がこのような思いをしなければならないのかと、腹立たしくも感じました。
海外ではお客様も店側も対等な関係ですので、店側の裁量でお客様を拒むこともできます。それが他のお客様への配慮に繋がりますし、従業員を守ることにもなるからです。
しかし、日本では前述の文化があるため、そういったことを公には行えません。また、個々の感情をむき出しにして人と接することを良しとはしない文化です。このような文化背景も「こちらが迷惑している」ということを、失礼な態度を取るお客様に理解していただきにくい要因の1つではないかと思います。日本もお店とお客様が対等な関係になればいいのにと強く感じました。