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青果市場での事務は、電話対応と請求書作成だけではない仕事内容!?
まず出社したら、顧客からの注文書の確認をします。注文のあった野菜や果物の品物の有無や数量の確認をします。確認が出来たら、配達伝票を作成します。袋詰めの依頼があれば、加工場に報告します。全ての配達伝票は、販売管理のシステムソフトを使って作成します。ドライバーの積み残しがないかを確認します。
この作業と並行して、農家さんから集荷してきて帰ってきた荷物の確認をします。せりにかけるものとかけないものとを分けます。正午になるとせりが始まるので、せり場と事務所を走って行き来します。品物、値段、買人の確認をし、システムに入力していきます。せりが終わると同時に、買人は請求書を取りにくるので、これも並行して行います。後は電話対応や、締日の請求書作成、会計事務などです。
デメリットは、事務だけではなく、営業と運送以外の仕事を全て行う仕事だということ!重たい荷物ももちろん、運びます!
募集要項には、簡単なパソコンの入力作業や電話対応と書いてありました。しかし、実際の事務員としての仕事は、営業、運送以外の全てのことだったことです。重たい荷物も運ぶし、走りまわるし、イメージしている事務員とはかけ離れていたことです。事務所に座っていることの方が少なく、野菜がたくさんの職場ということもあり、とても埃っぽく、夏になると虫も多く、汗だくで仕事をしています。
事務職をするまでは、定時で帰れるというイメージでしたが、定時で帰れることなどほとんどなく、自分の担当の仕事が終わるまで帰れないという状況です。
一番の不満は、頑張れば頑張るほど、損をすること!頑張っても、仕事の出来ない人と同じ給料…
事務員は9人いるのですが、上にも書いた通り、それぞれ担当があり分担されています。どの会社にもあることかもしれませんが、仕事の早い人はどんどん担当が増えていきます。その代わり、仕事の遅い人は担当が減り、雑用係になります。仕事量の具合で、いじめのようなものもあります。そのせいで、なかなか新人が続かずに、すぐに辞めてしまいます。
また、事務員は作業要員としてしか見られていないため、たくさん仕事量があっても、雑務しかしてなくても、給料は同じです。つまり、仕事を頑張れば頑張るほど損をします。評価をしてくれる人もいません。そして、能力のある人が辞めていってしまいます。やはり、事務というのは、事務が趣味という人はまずいないですし、ある程度やったことに対して評価してもらえないと続かないのかなと思います。
誰でもすぐ出来る作業ならまだ良いですが、野菜や果物のシステム入力や産地、等級などは全てコード入力なので、何百とある品種のコードを覚えなくてはなりません。暗記が得意な人もいれば、不得意な人もいます。字が綺麗な人もいれば、汚い人もいます。電話対応が上手な人もいれば、相手が言っていることを聞き取れない人もいます。経営者は事務員にも、向き不向きがあることを理解すべきだと思います。