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美容師は、掃除から始まり、スタイリストの補助や接客、キャッチに行くことも仕事内容でした。
私は3年ほどしか働いていませんでしたが、毎朝の掃除とお客様の施術終了後の掃き掃除、使用したタオルやケープの洗濯と干す作業と乾いたタオルを畳む作業、シャンプーやカラー剤、パーマ剤などの商材の発注、その商材が補充されているかの確認が仕事内容でした。
また、1人のスタイリストにつく形でそのスタイリストの顧客様のシャンプーをしたり、カラーの塗布をしたり、パーマを巻く手伝いをしたり、ドライヤーで乾かす作業を一緒にしたりのヘルプに入る作業も仕事でした。もちろん、接客もしなくてはいけないのでお客様との会話は必ずです。手が空いたら、外にビラ配りをしにいったり駅前でキャッチを行ったりしました。
デメリットは、労働時間が長く、休日も少ない!
まず、労働時間が長いこと。基本は労働基準法無視な職種なので、1日12時間以上は店舗にいることが当たり前でした。さらに、休日が少ないです。月に6日お休みがありましたが、そのうちの半分以上は、外部の講習に参加していたので、3日自由な日があればいいかな、という感じでした。有給休暇が取得できない、もしくは存在しません。有給休暇は正社員であれば、取得義務があるというのを知らない美容師も多いです。
極めつけは、賞与がないこと。賞与が無いので、店販売上や顧客売上での歩合で稼ぐことしかできなかったです。そして、キャッチがしつこい。都市部のサロンだとキャッチをしている所が大半ですが、ノルマがあるので、とりあえずしつこく声をかけないといけなかったです。酷い時は、警察に職務質問されてしまう社員もいました。
一番の不満は、友人と遊ぶことが全然できなかったこと!仕事よりも、プライベートを優先したかった…
私達の仕事は、大体が専門学校で国家資格を取得し、卒業してからの入社という形になります。学生の頃は、キラキラした業界で働ける喜びと期待感でいっぱいの状態ですが、実際は表向きの華やかさとは真逆の地味な作業が大半です。入社してすぐは作業を見て覚えることと、就業後のレッスンが主な仕事です。毎日帰宅が終電時間は、当たり前でした。お客様への自己アピールも大事な仕事でしたので、会話したり、スタイリストのヘルプにも入ったりしていましたが、時間との戦いの仕事だったので、要領が悪いと上司からは陰口を叩かれてしまい、焦ると失敗してしまい、お客様からのクレームに繋がって、毎日が本当に辛かったです。
入社時は20歳だったので遊びたい盛りでしたが、休日が少なく周りは学生がほとんどだったのですが、サービス業は土日祝に休みをとることもできなかったので、高校時代の同窓会などの集まりに参加することもできず、大泣きしたのを覚えています。同業者の友人と遊ぶこともありましたが、始めは慣れない作業と慣れない一人暮らしで、体も限界まで疲れきっていたので外出することもしんどくて、家で睡眠をとる、という休日の過ごし方が主でした。それだけ働いてもお給料は少ないですし、もちろんお休みも取れないので、美容師というキラキラした仕事を極めることよりも遊びたい!という欲求を優先し、3年で退職しました。